水際でピチャピチャ
インターネットは渚だ。
その先に海が広がる。
小船で漕ぎ出すと、人という島影が見える。
ものおもう
モノには事が宿っている。
芽吹く場所
高見の見物でしか幸せを感じられない人は、幸せの巾を少しせばめている。
おまかせ
小説は、頁を開く旅だ。
行き先はまだ知らない。
行きつ戻りつ
どんなに細い道でも道には「生」の気配がする。
だから歩ける。
落日
一日の陽は、空を山を押しよけるように沈んでいき、
やがて確実に気配すら消す。
まるで人の一生のように。
ありのまま
せっかくしたのに、こんなにしたのに、の
「せっかく」と「こんなに」を取っ払う。
己の事実を見るとはそういう事かもしれない。