2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

夕焼け

楽しいという字は、日の部分がピカッと光っている。

デパ地下

魂が喜ぶ事は「つかみどり」コーナーには、なかった。

枯れない木

成就は、 「その気になりさえすれば」のその気を自分で育てた人のもとにある日、 降り注ぐ。

朝日

死に方は選べないが生き方は選べる。 つい忘れがちだが。

理由

冬に向かうというのにチョウが飛ぶ。 その先の春こそが憧れなのだ。

人ゆえの、孤独と独りよがりの違いは、 厳しさ・優しさをたたえているか否か、かもしれない。

通夜

祭壇の写真は反則だ。 もう恨み言なんか言えないじゃないか。

真実の青

雲ひとつない青空があんまり青すぎて堪らなくなる時は、 煙草の煙を上に向かって吐こうかと思う。 まやかしと解っていても、青を少しだけ曇らせてみたくなる。

かすり傷

指先の滲む血に思わず魅入る。 自分の気持ちをじっくり探る時になんだか、似ている。

棲息

切ないを、 これも生きる醍醐味とかに転換するなんてヤだと呟く、胸内の餓鬼

らせん

DNAは、人を縛りもするが放ちもする。

物欲に比べ質欲は、なんて果てがないのだろう。

スライド方式

3日泣いたら4日めには泣き笑ってみるというのはどうでしょう。 上手くいかなかったら。 なあに、4日泣いて5日目にすりゃいいんです。

車窓

西日が眩しいのは、明日も仲良くしようねというお日様からの合図だ。

デパート

街にあれば素敵だろうモノ達が溢れている。 そのモノ達と、欲しいモノとの距離が開いていく。 欲が失くなったのでなく、欲が深くなってしまった。

ひかえめな扉

手をかけた、そこが扉の取っ手です。

いききる

天寿を全うする、それだけが唯一前向きな自殺

no eraser

衝動的であっても熟考後であっても、 言葉になった思いは、確かに心を巡った証し。

波紋

貴方の掌のラインが乳房のラインと同一線になる。

また明日

夕焼けは、体全体でただただ見惚れているに限る。

目覚まし声

声に出してみると、あやふやだった言葉がむくりと起き上がる。

折り畳む傘

いつもいつも、 自分の気持ちばっかりに見入っていると雨が上がった事にも気づかない。

毎日と呼ばれる今日

暮らしは、 いつも夕べ思い描いたのと何処かしら違いながら進む。

彼女の名は華さん

嵐には、ちぎれる事も無く そよかぜには身をゆだね ポッと野原に一輪咲く花のような言葉。 言ってみたいものだ。 聞いてみたいものだ。

自戒

こねてつくった言葉団子は、味がしない。

過不足

たぶん、暮らしとは切なさにあふれているのだろう。 だから人の世は、愛で満ち欠けするのだ。

同居

「開き直れ」・「踏みとどまってこそ」。 二つの囁きはどちらも、天使で悪魔だ。

スナフキン

遠い昔、一番最初誰に憧れたか。 あそこから始まっていたような気がする。

終電ひとつ前

夜、飲みに行きたくなるのは、ちょっとだけ行方不明になりたいのだ。

他の人

繋ぐその手の持ち主を、ともだちという。